妊娠糖尿病

女性の一生の中には、妊娠という大きな事業があります。実は、この妊娠も糖尿病を考える上で、ないがしろすることはできません。なぜなら、妊娠自体が女性の血糖値を上げやすくするからです。妊娠して初めて糖尿病が見つかる、そんな例も少なくありません。実際、糖尿病の発症に気づかず、高血糖状態で妊娠を継続すると、母体にも胎児にも大きな影響を与えます。血糖値が少しでも高いと、たとえば胎内の赤ちゃんの発育に悪い影響を与えてしまいます。

ですから「わたしは糖尿病とは関係ないわ」と考えずに、妊娠する前に必ず一度血糖値をチェックしてもらうことが肝心です。その結果、もし少しでも血糖値が高いと診断されたら、そのままにせずに糖尿病専門医に詳しく検査をしてもらいましょう。

妊娠前に血糖値の検査

妊娠糖尿病:妊娠時は胎盤から血糖値を上昇させるホルモンが大量に出る

血糖値が上昇しやすい

妊婦の許可条件

血統コントロール 食前血糖値:100mg/dl以下
食後2時間血糖値:100mg/dl〜120mg/dl以下
HBAlc:6%以下(許容範囲7%以下)
糖尿病筋膜症 食前血糖値:100mg/dl以下
食後2時間血糖値:100mg/dl〜120mg/dl以下
HBAlc:6%以下(許容範囲7%以下)
糖尿病性腎症 高血圧を合併していない。
尿タンパク:1g/日以下
腎機能(クレアチニン・クリアランス) 70ml/分以下

血糖値

血糖値が高いといわれたら

まず精密検査を受けましょう

妊娠前の検査で血糖値が高いといわれても、高血糖イコール妊娠糖尿病というわけではありません。肝臓や膵臓の病気の可能性もあります。健康な場合でも検査前の食事制限を守らないと、検査結果の血糖値が高くなるという事もあります。いずれにしても精密検査を受けた方が賢明でしょう。

血糖値とは?

血液中のグルコース(ぶどう糖)の値を指します。日本、米国で使われている単位はmg/dl(ミリグラム・パー・デシリットル)です。1dlつまり100mlの血液中に含まれるグルコースの量をmgで表わしたものです。
濃度はmmol/l(ミリモル・パー・リットル)という単位です。ヨーロッパ、カナダやオーストラリアなどの国で、このmmol/lが血糖値として使われています。
グルコースの1分子量(モル)は180gなので、以下のような関係になります。

126mg/dl=7.0mmol/l

mmolに18を掛ければmgの数値に、逆にmgを18で割ればmmolの数値になります。両方が表示できるメーターもあります。海外旅行の時には、国によって血糖値の単位が違うことに注意してください。

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