糖尿病

医療機関で治療を受けている糖尿病の患者さんは、国内で約 212万人います(1999年の調査)。しかし実際の患者数は約 690万と推定されています。この数字の差から、糖尿病であることに気付かないでいる人や、気付いていても治療をしないでいる人が多い事かが分かります。糖尿病は自覚症状が少ない為にこのような状況になっていますが、治療しないとやがて全身にさまざまな障害が起きてくる、恐ろしい病です。

糖尿病 原因

  1. 遺伝…家族や親戚の中で、糖尿病の患者さんがいる。
  2. 加齢…高齢になるとともに、インシュリンを作るベータ細胞の機能も低下。
  3. 暴飲暴食…食べすぎや飲みすぎは、すい臓の働きを低下させます。
  4. 肥満…最近の研究では、肥満というよりも体脂肪分布(脂肪のつき方)が問題視されている
  5. 妊娠…妊娠中はいろいろなホルモンが一時的に多くなるため、糖尿病になる場合がある
  6. 運動不足
  7. ストレス
入院の原因となる病気はこんなに変わりました。

昭和47年では結核が1位でしたが、昭和54年、平成8年では脳血管疾患が1位。4位だった悪性新生物は2位になっています。平成8年度の第5位は糖尿病でした。

糖尿病検査

糖尿病型

*糖尿病型*と判定される条件
  1. 随時血糖値が 200mg/dL 以上
  2. 空腹時血糖値が 126mg/dL 以上
  3. 75g ブドウ糖負荷試験※で2時間値が 200mg/dL 以上

糖尿病かどうかは、慢性的に高血糖状態にあるかどうかを、血糖検査で確認することで診断されます。

尿糖

この検査は血液中の糖がおしっこに含まれているかどうかを判定します。個人差があるので、尿糖検査だけで糖尿病を診断することはできません。

血糖

血糖値には、1:絶食時に測る空腹時血糖、2:食後に測る食後血糖、3:食事に関係なく任意の時間に測る随時血糖があります。そこでブドウ糖の利用のされ方をより詳しく知るために、早朝空腹時にブドウ糖液を飲み、飲む前と飲んだ後2時間くらい、何回かにわたって血糖値を測る経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)が行われます。

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糖尿列島―「10人に1人の病」の黙示録 (角川文庫)